愛犬連れ癒し系講義 ペット通し“命”考える 男子学生も「かわいい!」表情緩め 大阪・四條畷学園大

理学療法士、作業療法士、看護師を育成する医療系大学の四條畷学園大学(大阪府大東市)で、ペットを通して医療や看護について考えようという社会学の講義が話題を呼んでいる。学生たちの視線を一身に集めるのは、講義を行う同大の嘉田良平教授(環境経済学)の横で和む愛犬・マル。“犬連れ講義”のねらいとは-。 同大看護学部の1回生約100人が着席した教室に、嘉田教授がラブラドルレトリバーのマルと登壇すると、男子学生からも「かわいい」の声。柔らかな空気が教室に流れる。 嘉田教授が医療とペットの関係に着目したのは、少子高齢化が進む中、癒やしの存在としてペットが増え続けていることが背景にある。一方で、日本では多頭飼育崩壊など動物愛護意識が広がっているとはいえない状況が続いており、嘉田教授は「インターネットの掲示板には動物虐待動画が次々にアップされ、犬や猫の殺処分に対する一般の関心も欧米に比べて格段に低い」と話す。 そこで将来、医療従事者として補助犬などと接する機会が多い同大の学生たちのペットへの意識を探ろうと昨年、実験的にマルを講義に連れて行くと、飼っていたペットの死の悲しみを語る学生などの話が聞けたという。 学生の反応に手応えを感じた嘉田教授は、今年度から“マル連れ”の講義を正式に組み込み、介助犬など補助犬の動物介在療法に詳しい同僚の協力も得て、ペットと人の関係性から、動物が医療に果たす可能性や命について考える時間を設けることにしたという。 「マルが教室にいるだけで、学生の表情が変わる。ペットという身近な存在を、命について考えるきっかけにしていきたい」と嘉田教授は話している。

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